昨年末に購入して「USBケーブル一本で全部まかなえるぜ!」と勇んで試したらLGの24QP750-Bに接続してもすぐに電源が落ちてしまいしょんぼりして放置してたものです(どうやら90W以上の出力を推奨しているらしい。23年春現在、そのようなモデルのディスプレイはデカくて高いし種類も少ない)
Minisforum UM560/UM580/UM480store.minisforum.jp
ほぼ何もしないまま放置し続けておくのもなんなのでUbuntuをいれてデュアルブートできる体制にし、気が向いたときにすぐにLinuxを触れるようにします。
UM580スペック
- RAM 16GB
- SSD 256GB
- Ryzen7 5800H
- windows11
というモデルです。ちなみにマジで開封して接続を試してダメだとわかってからすぐ放置してたので、ユーザーすら作ってないです
今回は別のドライブを追加せず、SSDでパーティションを切ってWindowsと同居させます。
あと、これはなんも知らんかったんですが、付属アクセサリーのUSBアダプタがGaN100Wのやつでした。聞いたことないメーカーですが、AOHIのAOC-C005ってやつらしい。
AOHI Magcube 100W Foldable Fast Charger Set with LED Cableiaohi.com
amazonだと型番入れてもなんか別のやつが出てくるが、たぶん以下の画像と同じやつ(ケーブルはなんか別なのがついてくる)
USB−Cが2ポートついてるけど100W給電は一本接続してるときだけ限定。2ポート埋めると20W+25Wなので、UM580を接続しているときにうっかりもう一本指すと電源が落ちる...ここはちゃんとメーカー自家製のやつがほしかった...
Windows側の準備
ネットで調べると概ねこのような感じです
このうち後ろのふたつは、実は今回は必要ありませんでした。
パーティションを切る
パーティションを切ることなく、ストレージの最初から余ってる部分を使います。
高速スタートアップ
この機能自体なんなのか知らなかったんですが、大雑把にいえば前回終了時の状態を覚えておいて次回起動時に爆速で起動させる機能だそうで、こいつがデュアルブート環境と非常に相性が悪い。いろんな不具合のもとになっているみたいです
ということでオフにするのが定石っぽい。いそいそと設定を見に行ったらどうやらデフォルトではオフになってるようです。 なので今回はとくになにもしてません。
BitLocker
BitLockerはドライブ暗号化技術で、これがオンになっているとそもそも別OSを入れられなかったり、Windowsが起動できなくなったりすることがあるらしいです
確認したところ、こちらもデフォルトではオフになっているようです。常時オンにしておき、今回のように特殊な作業をする場合に一時的に切っておいて、作業が終わったらオンにしておくのが一般的っぽい(そりゃそうだ)
ということでこの項目もそのままとします。これにてWindows側の準備は終了です。
イメージディスクの作成
ふつうにこの工程が時間かかるので先にやっておくべきでしょう。インストールメディアの作成はよくRufusやEtcherを使った記事を見かけますが、ここでは怠惰にmacのdiskutil
コマンドとdd
コマンドを使いました。
Ubuntu22.04をダウンロードしたあと、インストールメディアにするUSBメモリをmacに指して認識してるか確認
diskutil list
ずらずらっと並ぶなかにターゲットとなるUSBメモリを見つけたら、/disk/disN
を控えておきます。ここではdisk4
とします
そしてフォーマット。ここでは名前はUBUNTU2024
とします
diskutil eraseDisk FAT32 UBUNTU2204 MBRFormat /dev/disk4 Started erase on disk4 Unmounting disk Creating the partition map Waiting for partitions to activate Formatting disk4s1 as MS-DOS (FAT32) with name UBUNTU2204 512 bytes per physical sector /dev/rdisk4s1: 30818880 sectors in 1926180 FAT32 clusters (8192 bytes/cluster) bps=512 spc=16 res=32 nft=2 mid=0xf8 spt=32 hds=255 hid=2048 drv=0x80 bsec=30849024 bspf=15049 rdcl=2 infs=1 bkbs=6 Mounting disk Finished erase on disk4
終わったら一度アンマウントして
diskutil unMountDisk /dev/disk4 Unmount of all volumes on disk4 was successful
DLしたイメージファイルを使ってdd
コマンドで書き込みます
sudo dd if=path/to/ubuntu-22.04.1-desktop-amd64.iso of=/dev/rdisk4 bs=1m Password: 3649+1 records in 3649+1 records out 3826831360 bytes transferred in 290.306614 secs (13182033 bytes/sec)
無事作成できたらUSBメモリをeject
して、準備は完了です
diskutil eject /dev/disk4
インストール
用意ができたのでUM580にUSBメモリを差し込み、起動させます。USBメモリのブートとなるとよくBIOSを使って起動デバイスの優先順位を変える手がありますが、windows11(10からだっけ?)だと標準で再起動時にUEFIを起動する機能があるので、それを使います。
起動デバイスの優先順位をUSB最優先にし、保存して終了、するといつもどおりUbuntuの初期設定シーケンスになるので、名前やパスワードを設定していきます。
インストールの種類は「それ以外」を選び、さきほどwindowsで切ったパーティションを選択します。未割り当て領域だとfree spaceって表示されるんだと思われます
マウントポイントはルート(/
)にしないとダメで、最初デフォルトでそうなってると思ってたら違いました。このへんはこちらの記事を参考
と、ここまで一通り終わって再起動すると、UbuntuではなくWindowsが自動で起動しました。Ubuntuのほうが優先して起動して欲しいので、再度BIOSを編集します。先程と同じ用にBIOS画面までいき、boot optionでUbuntuを優先にします。どのキーを使ったのか忘れました
適当に遊ぶやつ
ができました!なお、すでに不満点はあって、それはつまり「Ubuntuであること」です。Linuxの知識はほとんど無いですが、ここ数年のローカル環境はずっとUbuntuを基本にしてたので、せっかくなのでいろんなディストリビューションを試せるような感じにしてみたい。また、このようにひとつのストレージに複数のOSを載せる運用で、気軽に消し飛ばして再構築する方法を探ってみたいと思います、そのうち。